デサントジャパンが藤井大丸に「デサントブラン」出店

2017/10/04 04:26 更新


 デサントジャパンは9月23日に「デサント」の直営業態「デサントブラン京都」を京都の藤井大丸にオープンした。全国では8月の横浜店に続く6店目。デサントブランドの直営店は19年3月期で10店、売上高15億円を目標としている。同社は直営店と自主管理売り場、ECを合わせた自社販売比率を現状の約35%から50%へ高める計画だ。

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 藤井大丸は高感度で洗練されたブランドを数多く導入している百貨店で、顧客層もファッション感度が高く、同業態のターゲットと合致することから出店を決めた。ブランドが培ってきた「クラフトマンシップ」や「モノ作りスピリット」を発信し、ブランド価値の向上を図る。

 水沢ダウンを始めとした上級ライン「デサント・オルテライン」を中心に、15年に発売した日常シーンを想定する「デサント・ポーズ」のほか、他ブランドとの協業商品や仕入れ品も5~6%加えている。店舗面積は83平方メートル。開店後は順調な出足で、売り上げ比率はダウンウェアが60%、デサント・ポーズが15%ほどを占め、仕入れ品への反応も良いという。

 国内のデサントブランドは17年3月期売上高113億円(前期比17%増)と好調で、17年春夏物もシェル・ジャケットなどがけん引して23%増で推移し、秋冬偏重型から通年型に転換しつつある。直営店のメンズ・レディス商品比率は85対15ほど。18年3月期も「2ケタ増収を目指す」(小林俊夫第1部門デサントマーケティング部長)方針だ。

 自主管理売り場はチェーン専門店でのインショップが50店規模となったが、今後はあまり増やさない考え。自社による商品管理や販売計画で消化率も向上していることから、今後も他ブランドとの差別化を進め、店頭を基点とした販売手法の進化を図る。

アウターが中心のためつり下げ什器を多用した「デサントブラン京都」



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