デサント、プロ選手商材で野球事業を拡大

2017/02/07 06:33 更新


 デサントは「デサント」ブランドで野球事業を拡大する。野球市場は少子化で参加人口や部活動生の漸減が続いているが、プロ野球の観客動員数は増加傾向にあり、20年東京五輪の追加種目となって盛り上がりが期待されている。同社はトップアスリート訴求による販売効果や高校野球でのチームオーダーなどで野球事業は増収基調にあり、プロ球団レプリカ商材でもファン層の取り込みを進めている。

 デサントブランドの野球用品は16年春夏で8%の増収となった。プラクティスパンツが大幅増となり、北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手を起用した「大谷コレクション」が主力店での新規展開により好調に推移した。17年春夏物では10%増を計画する。

 プロ球団との取り組みでは17年シーズンからオリックス・バファローズと公式サプライヤー契約を結んだ。契約によりオリックスの選手やスタッフはデサントブランドのユニフォーム、トレーニングウェアを着用するほか、2月からはレプリカウェアやグッズの販売を開始した。

 トップアスリート訴求では大谷コレクションの店頭販売を拡大し、主要販売店との取り組みを広げる。高機能商材を共同開発し、ブランド価値を向上させる。17年春夏物の大谷コレクションは3月上旬発売予定で、長袖アンダーシャツ(4300円)、半袖アンダーシャツ(3900円)など。

 シューズでは「地面を掴め」をコンセプトとした「コウノエ」シリーズで、スパイクを2月上旬に発売する。同シューズはコウノエ・ベルトを締めることにより、足との一体感を高め、力のロスを低減する。2万3000円。チームオーダーでは学生からの受注獲得策を中心に、生産体制の整備による商品供給体制の充実を図る。

2月からオリックス・バファローズのレプリカウェアなどの販売を開始した



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