大丸松坂屋の衣料品回収イベント 回収点数が大幅増

2018/10/30 06:28 更新


 大丸松坂屋百貨店が衣替えシーズンに実施している衣料品回収イベント「『エコフ』リサイクルキャンペーン」の回収点数が前回(4月)より大幅に増えている。サステイナブル(持続可能)なビジネスが大きなトレンドのなか、「消費者の環境に対する関心が想定以上に高まってきた」(同社)と捉えている。

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 同社は10月から11月にかけて全国9店が回収期間を設けてャンペーンを実施中。すでに実施した大丸心斎橋店は前回比1.7倍の約5万9000点、松坂屋静岡店では1.3倍の3万点を回収した(両店とも期間は5日間)。

 引き取り品1点につき、1万円以上の買い上げ時に使える1000円分の金券を配布しており、お得感も一役買っている。今回から、チケットを使わない客に向けた「チャリティーポスト」を設置したのも特徴。チケット1枚につき100円を被災地支援の義援金に充てるようにしたところ、配布したチケットの5%がポストに投函されている。「リサイクルに協力する目的のためにわざわざ店頭に不用品を持参する」客が一定数いることがわかった。

 同キャンペーンは環境ベンチャーの日本環境設計が事務局となって進める地上資源のリサイクルプロジェクトの一環。集まった衣料品などは仕分けされ、再生ポリエステルや燃料に生まれ変わる。大丸松坂屋は16年から実施していて、今回で6回目。

わざわざ店頭に不用品を持参する客も多い(前回の様子)


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