大丸松坂屋百貨店の衣料品回収イベント「『エコフ』リサイクルキャンペーン」が、回を重ねるごとに回収点数を増やしている。開催店舗や回収アイテムを広げたことに加え、開催時期を衣替えの時期に設定したことが支持されている。社会貢献につながる参加型プロジェクトに対する関心の高さが分かる事例として注目できる。
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同キャンペーンは、環境ベンチャーの日本環境設計が事務局となり進める地上資源のリサイクルプロジェクトの一環。集まった衣料品などは仕分けされ、再生ポリエステルや燃料に生まれ変わる。
大丸・松坂屋各店では16年8月に1回目(実施店舗は8店)を開催。続いて、同年10月に2回目(9店)、17年4月に3回目(9店)、同年10~11月に4回目(9店)を開催した。引き取り商品は初回は衣料品と靴のみだったが、2回目からバッグ、3回目からは寝具も加えた。
開催店舗や引き取りアイテムの広がりから、回を追うごとに回収点数が増えている。初回は約8万8800点だったが、2回目は約16万6000点、3回目は約21万3000点、4回目は25万4000点となった。
引き取り品1点につき、1000円分のショッピングサポートチケットを客に提供している点も好評を得ている。1回に引き取ることのできる点数に上限を設けているほか、チケットの利用は回収イベント開催店舗で1レシート税込み1万800円の買い上げ時に限るが、お得感は演出している。
店頭では次回の開催時期を問い合わせる客もいて、浸透しているという。