シーズメン今期方針 収益構造を多様化を促進 子会社と連携強化、メタバースにも本腰

2022/04/14 06:25 更新


 シーズメンは、23年2月期に収益構造の多様化を進める。同社は、コロナ禍以前より、既存事業のみでの売り上げ拡大は難しいと想定しており、この間に子会社化したスピックインターナショナルとチチカカとの連携を本格化させていく方針だ。また、昨年参入したメタバースも強化していく。

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 スピックインターナショナルとは、本部機能や各種インフラを統合するなどの施策を行ってきた。「トルネードマート」「ハイストリート」などの既存ブランドに加え、22年春夏からルームウェア・リラックスウェアラインの「アール・バイ・トルネードマート」を開始し、ゴルフウェアライン「ハイストリート・ゴルフ」の開始も予定している。不採算店舗の撤退・統合も進めており、21年2月末~22年2月末までに53店から30店まで削減し、スリム化した状態で効率的な運営を進める。

 チチカカとは、シーズメン既存店と同じく、SCやファッションビルに出店している特性を生かして、シナジーを創出する。チチカカの雑貨類の販売のノウハウを取り入れつつ、共同物流や従業員の共有などの効率化を進める計画だ。 

 21年秋に参入したメタバース事業は、メタバースの人気アバターの衣装を、現実の衣料品として商品化する「ポリゴンテーラーファブリック」と、ファッションブランドの服をアバター用に3Dモデリングして販売する「ポリゴンテーラーインポート」を2本柱に進める。ポリゴンテーラーインポートから12月に販売した「ファセッタズム」のアイテムが好調だったことから、同業態では、今後さらに商品開発に力を入れる。

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