シーズメン 経営体制を刷新 今期はまず黒字化

2018/04/10 04:27 更新


左から三河宏彰社長、保住光良経理情報システム課長、青木雅夫会長

 シーズメンは今期(19年2月期)、VMDの改善、CRM(顧客関係管理)の強化、MDの精緻(せいち)化、仕入れ先の戦略的な選択、コスト削減、過年度在庫の消化促進、ECの拡大の七つの施策を重点方針に掲げる。各施策にプロジェクトリーダーを配置、「責任を持ち、結果が出るまでやり切る」(青木雅夫代表取締役会長)ことで、黒字化を目指す。

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 5日付で社長に就任した三河宏彰社長は、同日の決算説明会で「まずは短期的に結果が出る施策をやり切ることを重視する。アパレル小売業としてできていて当然と思われるような施策を列挙しているが、当社は今までそれができていなかった。それが一番の問題だった」と述べた。新たにネクスグループから招いた人材5、6人を各プロジェクトに配置し、実行力を高める。

 社長交代の経緯について青木会長は、「今まで会社を変えたい、業績を回復させたいといろんなことに取り組んできた。しかし、同じ社内で育った人材が同じことをやり続けていたので、なかなかスピードが出なかった。その反省を踏まえ、このたび経営の若返りを図った。これまで当社は気合いと根性でやってきたが、新たにクリエイティブな人材が加わる。強い企業体質になる」と話した。

 今期は出退店ともにゼロの予定。通期売り上げは、前期に10店舗を閉鎖した影響で38億円(前期比10.1%減)を見込むものの、既存店売り上げは6.8%増を計画する。粗利益率を高める一方、販売・管理費率は下げ、営業利益1000万円(前期は2億5600万円の赤字)の黒字化を目指す。前期末時点で約1億円弱となったEC売り上げは、今期30%増を計画する。




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