コンバースのオールスター100周年

2016/12/13 06:05 更新


 コンバースフットウェアは、「コンバース」の主力商品、〝オールスター〟の誕生100年となる17年に記念商品を出し、年間を通じて大規模なキャンペーンを打つ。雑誌媒体だけでなく、交通広告やネット動画なども展開。前年の1・5倍の販促費を投じ、離反客を呼び戻す。

 記念商品名は「オールスター100」。伝統的なシルエットは守りながら、7点に及ぶ改善を加え、快適性を高めた。例えば、ブランドオリジナルの高機能カップインソール「リアクト」を搭載。クッション性、フィット感を高めたほか、アウトソールにはきめ細かいラグを採用し、従来品より滑りづらくした。ずれにくくするため、タンにはメモリーフォームを内蔵。

 シューレースには撥水(はっすい)加工、ハトメにはコーティングを施し、汚れにくくした。オールスター100の第1弾となる17年春夏物は、13日から販売。その後は、アッパーの素材や色にアレンジを加えた商品を順次投入する。

 大規模なキャンペーンも展開する。特に全国165カ所の屋根付きのバス停にも初めてビジュアルを掲載する。また、ネット動画にも挑戦。新機能について訴求するユニークな内容を制作した。

 スニーカーブームは踊り場を迎えているが、コンバースのようなコート系タイプは勢いを維持している。今期の第3四半期(10~12月)も、15年12月にコア商品の価格を引き上げ、その直前には駆け込み需要が見られたにもかかわらず、前年を上回るペース。北島義典社長は、「オールスター100の導入で離反客を呼び戻し、16年度売り上げでは2ケタ増収を目指す」と意気込む。

オールスター100

コンバースフットウェア北島社長
コンバースフットウェア北島社長


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