コーチ、300人超を削減へ

2016/04/28 05:53 更新


17年度に営業利益率20%目標


 【ニューヨーク=杉本佳子通信員】コーチ(ニューヨーク)は、グローバルコーポレートスタッフの10%あるいは同社の総従業員の2%にあたる300人以上を世界で削減すると発表した。17年度に営業利益率20%という目標を達成するためで、IT(情報技術)インフラとサプライチェーン刷新による効率化も進める。管理職も2人退職させ、3人を昇格させた。

 コーチの第3四半期(3月26日締め)は、売上高は10億3300万㌦(前年同期比11・2%増)、純利益は1億1250万㌦(27・7%増)だった。海外が好調で、特に中国本土と欧州では2ケタ台で伸びた。日本とアジアも売り上げが伸びている。

 日本は売り場面積が減ったにもかかわらず、円建てで7%、ドル建てで8%売り上げが伸びた。北米もクリスマス商戦以降、直営店とアウトレットストアは改善され、Eコマースも貢献している。

 当期のコーチブランドの売上高は9億5400万㌦(2・7%増)で、北米の売上高は4億9900万㌦(1%増)となり、既存店ベースの売り上げは前年並みだった。第4四半期の北米の既存店ベースの売り上げは、プラスになると見込まれている。

 「スチュアートワイツマン」も貢献していて、売上高は7900万㌦。コーチは同ブランドのカナダのディストリビューターを買収する運びとなった。買収取引は第4四半期に完了する模様。コーチは、スチュアートワイツマンに長期的な好機があるとみている。



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