千葉県柏市のメンズセレクトショップ「ラグラグマーケット」の千葉恭子店長は、ユーチューブでの情報発信を強化したことで新規客の来店を増やし、店頭売り上げを伸ばしている。かつての売り上げ構成は、EC8割、店頭2割だったが、現在は店頭を4割まで高めた。「自分でセレクトした商品に共感してもらえるのが直接伝わるので店頭での接客は楽しい」と千葉店長。15年4月にパートタイマーとして入社し、8カ月後から子育てが忙しくても働きやすい〝時短社員〟として接客やバイイングを担当。店長も経験し、昨年9月に取締役へ昇進した。
入社当初は、目的買いの客で店頭がショールーミング化していた。ユーチューブを始めてからは、「コーディネートしてほしい」と来店するイタリアファッション初心者が目立つ。「メンズ店は男性視点の〝カッコイイ〟を仕入れることが多いが、当店は女性目線で仕入れ・接客するのが強み」と考える。「モテたい」よりも「好感度」を気にする客が大半を占める。
接客では、客の好みや生活、要望を聞くのが基本。加えて「何か聞かれれば、ブランドの歴史や生産背景、ディテールなど細部まで答えられるようにしている」。すると、女性販売員に対する心配が驚きと感動に変わる。さらに、初来店の客が試着する際、採寸しなくても一目でジャストサイズの服を出すことで、顧客の信頼を勝ち得ることができる。
