中国の65歳以上の人口が25年までに全人口の約20%(国連の推計)に達するところ、24年9月13日に開催された全国人民代表大会常務委員会では、進む少子高齢化への対応として、生産年齢人口の減少傾向やひっ迫する年金財政を緩和し、経済や社会の発展を維持するために、法定定年年齢を70年ぶりに男女同時に引き上げることを発表した。
(弁護士・王穏)
外国より早い定年
中国では、法定の定年年齢は、計画経済の一環として、建国初期の50年代から約70年間、男性は60歳、女性は50歳(一般職)もしくは55歳(管理職)とされていた。この定年はこれまで調整されず、諸外国と比べてもかなり若い。
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