株式報酬制度をご存じでしょうか。アパレル業界ではあまり一般的ではありませんが、大企業はもちろん、創業間もない企業、地方の中小企業、さらには海外展開を推進する企業にとって、スタッフの待遇改善はもちろん、新たな人材獲得の切り札になりえます。CFCLでの活用事例と共に活用方法を考えてみたいと思います。
(CFCL代表取締役副社長兼COO 松浦直彦氏)
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創業期の悩み
株式報酬制度とは、企業が役職員に対して金銭ではなく自社の株式を報酬とする仕組みの総称です。代表的にはストックオプション(将来あらかじめ決められた価格で自社の株式を購入できる権利)やRS/RSU(制限付株式/同ユニット)などが含まれます。それぞれ特徴がありますが、大枠としては「会社の株式価値」に連動した報酬制度と捉えることができます。欧米では一般的な報酬制度ですが、日本では一部の大企業、それも経営幹部向けにとどまっており、特にアパレル業界では活用が進んでいません。
20年に創業したファッションブランドであるCFCLで報酬制度を設計する際に悩んでいた点は以下のようなことでした。初期においては、
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