【フロンティアトップ対談】キャンプの未来、どう描く? 水野アルペン社長×渡辺ゴールドウイン社長

2020/06/23 06:00 更新有料会員限定


Medium f0902d10 792c 4e0f 9bf2 96514295149f
プライベートでも親交のある二人。これまでも屋久島や礼文島などでアウトドアを楽しんできたという

 新型コロナウイルスとの共存が続く中、業界は反転攻勢に向けてどんな手を打ち、マーケットをどう拡大すべきか。キャンプに特化した大型専門店「アルペンアウトドアーズ」(AOD)を運営する水野敦之アルペン社長と、日本で「ザ・ノース・フェイス」(TNF)を成長させた渡辺貴生ゴールドウイン社長が語り合った。

(聞き手・構成は杉江潤平)

コロナ前に戻らず

 ――営業再開店舗が増えた6月1日以降の状況は。

 渡辺 TNF直営店の大半は、約2カ月ぶりに再開しました。都心店の外国人客需要はほぼゼロですが、ご来店客の購入意欲は高く、店頭売り上げは回復傾向にあります。

 水野 アルペン全体として復調しています。アウトドアも徐々に客足が戻ってきていますが、県をまたぐ長距離移動の自粛は続いており、宿泊を伴うキャンプの需要はコロナ前の水準に戻っていません。

 ――ウィズ・コロナの時代に、製品の作り方・売り方で重要なことは。

 渡辺 コロナ禍で皆さんが実感したのは、「一番安心して時間を過ごせるのは家族」ということでは。感染症予防のためにも、今後は家族での外出やキャンプが増えると予想します。こうした需要に応えられる製品開発をしていく必要があります。販売面では、ECでも購入しやすい環境の整備が重要。今まさに当社のECプラットフォームを整備している最中で、今後は直営店舗との連携をさらに強めます。

 水野 今後、キャンプやハイキングといった健康的なアウトドアアクティビティーへのニーズが高まるでしょう。安全性を考慮したうえで、魅力的な商品やコンテンツを拡充し、お客様が安心してフィールドへ出かけたり、家で楽しめたりできるサポートをしていきます。

みずの・あつし 1977年生まれ。法政大学経済学部卒業後、アルペン入社。2010年に早稲田大学大学院経営管理研究科修了。14年取締役となり、その後常務、専務を経て、16年から現職。

イメージを貫く

 ――近年のキャンプの盛り上がりをどう見ますか。

 渡辺 30年前の第1次ブームに比べ、ギアにこだわるおしゃれなキャンパーが増えたと感じます。意識も変わりました。以前はホームセンターで安く買え、簡単に設営できるものを使う人が多く、使い終わった道具をフィールドに捨てたり、湖や川で洗ったりする人がいましたが、今はそういう人はいません。良い物を買い、長く使う人が多く、キャンプに行く頻度も高いですね。

わたなべ・たかお 1960年生まれ。82年ゴールドウイン入社。05年に取締役執行役員ノースフェイス事業部長となり、その後取締役常務執行役員、専務執行役員、取締役副社長執行役員を経て、20年4月から現職。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約すると続きを読むことができます。

ログイン契約して読む

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定


Bnr counter agreement
Bnr denshiban

この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事

Btn gotop