ラフ・シモンズ、カルバン・クラインを退任

2018/12/25 11:03 更新


カルバン・クライン205W39NYC(写真=大原広和)

 【ニューヨーク=杉本佳子通信員】カルバン・クライン(本社ニューヨーク)は、ラフ・シモンズが最高クリエイティブ責任者を退任すると発表した。カルバン・クラインが新しいブランドの方向性を打ち出し、それがシモンズのクリエイティブビジョンと異なるため、双方友好的に決断したとしている。

 これにより、カルバン・クラインは来年2月のファッションウイークにおけるコレクション発表を取りやめた。

 カルバン・クラインの親会社であるPVHのエマニュエル・チリコ会長兼CEO(最高経営責任者)は、11月末に第3四半期決算を発表した際、「カルバン・クライン205W39NYC」への投資効果が出ていない上、「カルバン・クライン・ジーンズ」の一部の商品が高くなりすぎて計画した売り上げがとれていないことに落胆していると明言した。

 そして、よりコマーシャルな商品を提供していくことで長期的な好機をつかむことができると指摘したことから、ラフ・シモンズとの契約更新は懐疑的という見方が広がった。ラフ・シモンズは着任して2年足らず、契約期限まで8カ月を残しての退任となった。



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