カイタックグループは福岡市警固に、新たな複合施設「カイタック・リビンコート」を27年春にオープンする予定だ。着工は今秋で上層階はマンションになる。リテール及びエステート事業を担うアキアゴーラカンパニーが隣接する複合施設「カイタックスクエアガーデン」とともに運営する。貝畑雅二カイタックグループCEO(最高経営責任者)代表取締役会長の「グループの西日本の新しい拠点にしたい」という意向からプロジェクトはスタートした。
カイタック・リビンコートは、地上22階建てのA棟と2階建てのB棟で構成する。A棟は1~3階が商業ゾーンで、4階以上がマンション(62戸)。1階(店舗面積約200平方メートル)と2階(約330平方メートル)に高感度なファッションやライフスタイルなど、3階はメディカルやヘアサロンで構成する予定。B棟は1、2階のメゾネットタイプのテナントを導入する。
隣接し2階で連結するカイタックスクエアガーデンは20年6月開業。初年度はコロナ禍で苦戦したが、23年度は前年度比約20%増と右肩上がりで売り上げを伸ばしている。テナントはファッションのほか、インテリアや生活雑貨、映画館、結婚式場など幅広い。中原伸広アキアゴーラカンパニープレジデントは「新施設の開業で相乗効果も見込め、さらに幅広いニーズに対応できる」と期待する。
立地はファッションビルや百貨店が並ぶ福岡市中心部(西鉄福岡駅)から徒歩10分ほどで、路面店が並ぶ大名地区からさらに奥となる。だが、隣接する立地には、11年目を迎えたカイタックがディベロッパーと販売代行も行うロンハーマンなどがあり、「エリアのポテンシャルは高い」と見ている。住宅も備えた新施設開業で、「さらに全体の活性化を進め、人が集まる、買い物を楽しむ新たなエリアにしていく」としている。