店舗を持たない古着屋としてビンテージやリメイク品を販売する「メゾンナンバーエイト」ディレクターの松本香織さんと、大手アパレルと出版社を経て現在はフリーランスのPR・セールスコーディネーターとして活躍する藤林美紀さんが、22年秋冬にデニムアイテムブランド「ボニーウーブン」を立ち上げた。「人生を共に歩み、長く愛される、マイビンテージとなる銘品」をコンセプトに、本物を知る大人の女性へ向けて提案する。
発端は、ともにビンテージとデニムが好きな松本さんと藤林さんが「古着のジーンズで今の自分に合うサイズや好みの色、ストレッチ性を兼ね備えた商品がない」と意気投合したことだ。年齢を重ねることで生じる体のラインの変化で、「きれいにはけるものがなくなった」ことが背景にある。「ないなら作ろう」との思いで立ち上げた。原宿の古着屋「ベルベルジン」ディレクターの藤原裕さんが監修する。
今秋冬物は、Gジャン1型と形や加工が異なるデニムパンツ5型。ストレートの2型が定番アイテムの位置付け。それぞれワンウォッシュとビンテージ加工で風合いが異なる。Gジャン税込み3万7400円、デニムパンツ2万4200~2万6400円。
年2回コレクションを企画し、独自の価値観で選んだ生地を岡山・福山の機場、縫製工場、加工場で丁寧に仕上げる。「素晴らしい日本の技術を広めたい」との思いを込め、すべて日本製にこだわっている。いずれはブランド内でコーディネートができるように、デニムアイテムに合うトップなども作る予定。
9月から順次、公式オンラインストアと「ビューティ&ユース」「プルミエアロンディスモン」などで販売している。22日からはビューティ&ユースを扱うユナイテッドアローズ渋谷シンクスウィメンズストア店で期間限定店を開く。