ビーミング・ライフストア、春夏は売り場の鮮度で集客

2018/12/19 06:29 更新


 ビームスのSC向け業態「ビーミング・ライフストア」は19年春夏、メンズでカジュアルシーンでも使えるセットアップスーツ「ノマド」ラインを始める。レディスでは売れ筋商品の期中追加を強化する。売り場の鮮度を保つことで集客力アップにつなげる。

(森口萌美)

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 ノマドラインは、機能素材を使ってストレッチ性が高く、オン・オフどちらでも使えるようにした。従来のビーミングのセットアップスーツよりも作りを簡略化し、パンツもウエストのサイドにゴムを入れてイージーな仕様にしている。

 メンズでは主にカジュアルを買いに来た客がスーツを購入する率よりも、スーツをメインに買い物に来た客がカジュアルを買う率の方が高い。カジュアルシーンでも使える同ラインを始めることで、カジュアルを目当てに買い物に来た客にも、スーツを手に取ってもらいたいという。

 また、今までシーズンのスーツの投入回数は2、3回だったが、ノマドが加わり4回投入できるようになって店頭の品ぞろえも豊富になる。価格もジャケットは3000円安い2万1000円と、より手頃で買いやすくなる。合わせて着ることが出来る機能素材のTシャツも企画した。

 レディスでは以前から強かったカジュアルに加え、17年春夏からオケージョンやビジネスシーンに使える「プラチナム」ラインをスタートした。同ラインを始めたことで、顧客の幅も広がってきている。

 来春夏からは、商品の店頭投入回数を増やす。通常のMDに加えて1カ月に一度、売れ筋の商品を期中に投入する。客がいつ店に行っても、新しい商品が見えるようにする。

 投入回数を増やし、売れ筋を切らさないようにすることで店頭の鮮度を保ちつつ、販売機会ロスを減らして来店動機を作りたいと考えている。

新ラインの「ノマド」(左)はカジュアルシーンでの着用を狙う


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