ベティスミス ヤンマーと共同開発で作業エプロン

2019/05/21 06:28 更新


 ジーンズメーカーのベティスミス(岡山県倉敷市)は、発動機や農機などの製造・販売を手掛けるヤンマー(大阪市)と、簡単に着脱できるユニバーサルデザインの作業エプロン(6900円)を共同開発した。ヤンマーの社内利用に加え、1日から「ベティスミス」本店、恵比寿工房、オンラインショップとヤンマーのECサイトのほか、高島屋の一部店舗で販売している。

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 12年に創業100周年を迎えたヤンマーは、全ての事業・製品でデザインを強化。「使用することで誇りや喜びを感じるデザイン」を重視し、企画・コンセプトの立案、プロモーションなどに力を入れている。14年には佐藤可士和氏の監修、滝沢直己氏のデザインで、ファッション性と機能性を備えたジャンプスーツなどを数量限定で発売した。

 ベティスミスとの取り組みは、ヤンマーの植物関連の研究開発拠点「バイオイノベーションセンター倉敷ラボ」で、主に農作業を行う特例子会社のヤンマーシンビオシスから、着脱が容易で扱いやすく、丈夫な作業着が欲しいという声があったのがきっかけ。意見をもとに新たな作業着を検討するなか、同じく倉敷に拠点を置くベティスミスに依頼した。

 18年1月から共同開発をスタート。1年以上をかけて作業エプロンを完成した。完成度の高さから、ヤンマーシンビオシスの社員が利用するだけでなく、一般向けにも販売することにした。エプロンは1型で首掛け、腰巻、ポケットスタイルの3通りの着用が可能。腰ひもを面ファスナーにすることで着脱を容易にした。生地は、ジーンズの残布を採用する小物ブランド「エコ・ベティ」の14オンスのデニムを採用。洗いをかけて柔らかい着心地にしている。

 ヤンマーは今後も農業や漁業に従事する人々の生活を豊かにする作業服を企画・開発していくという。

ヤンマーと共同開発した作業エプロン。左から首かけ、腰巻、ポケットスタイル


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