ジーンズメーカーのベティスミス(岡山県倉敷市)が運営するジーンズ作り体験型店舗「ベティスミス恵比寿工房」(東京)が開店から1年近くを経て、順調に売り上げを伸ばしている。
現在「1日に2組のペースで予約を受けている。リピーターも多いがSNSで当店を知り、来店する人も多い。売り上げは確実に伸びている」(川崎利克工房担当)という。
店舗では、用意されている半製品のジーンズから客が自分のサイズの物を選ぶ。次に、豊富に揃えられたボタン、リベット、革パッチの中から好みの物を選択。最後に店舗内に設置された機械・工具を使って、取り付け作業を自分で行う。所要時間は丈直しも含め1時間程度。
用意されているジーンズは、メンズが綿100%のワンウォッシュストレートスタイル、セルビッジデニムを使ったストレッチテーパード。レディスはストレッチデニムのストレートとスキニーの2型。価格は7000円、1万3000円。
恵比寿工房はショールームとして活用していたが、昨年4月にジーンズ作り体験型工房兼店舗に転換した。本社がある倉敷市児島では、観光客向けに縫製工場の見学と併せて、オーダージーンズの店舗とジーンズ作り体験型店舗を既に運営しており、好評を得ていた。
東京の恵比寿工房は、SNSを通じて「東京でも体験型店舗があればジーンズを作る楽しみを味わってみたい」との声が多く寄せられたことから始めた。
同社は03年、大島康弘社長が「今後、カスタムジーンズ市場が広がる」とみて、百貨店での催事型の期間限定店を軸に、業界でも先駆的なオーダージーンズビジネスを始めた。恵比寿工房でもオーダージーンズを扱っている。