ベルリンのビアガーデンはフェスティバル(宮沢香奈)

2017/08/16 18:08 更新


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ただでさえ短いのに、今年は夏が来ない!!と残念に思っていたベルリンにもようやく遅い夏がやってきた。毎日カラっと晴れて湿度が少なく、夜10時まで外が明るくてため息が出るほど美しい…のはたった数日だったけれど、夏至が過ぎてもまだまだ陽は長く、大好きな季節続行中。

ベルリンに限ったことではないけれど、気温が低かろうが混雑してようが、とにかく晴れたら”外に出る”のがベルリナーの常識。レストランやカフェだけでなく、街中の売店の店先にさえ簡易のテーブル&椅子が設置され、テラスが登場する。どこに行っても外は満席、中はガラガラといったおもしろい現象が起きるのだ。

そんなベルリンのおすすめスポットは数え切れないほどあるが、ベルリンらしい楽しみ方が出来るビアガーデンを紹介したい。多種多様な飲食店が点在し、常に賑わいをみせているフリードリッヒスハイン地区のSchleusenufer通りにある『Birgit&Bier』はビアガーデンでありながら、デコレーションが施されたフェス会場のようになっており、毎日イベントが開催されている。

敷地内には本格的なDJブースとライブステージがあり、ジャズやヒップホップ、最近ではシンセサイザーのフリーマーケットとワークショップが行われるなど、ビアガーデンであることを忘れてしまうほど様々な催しがある。ストリートフードのような人気イベントに関しては前売りチケットが完売してしまうため、Facebookなどで事前に情報を得ることが必要。

公式フェイスブックページより

少し前になるが友人と訪れた時は”ワインフェス”が開催されており、厳選されたドイツのワインメーカーがそれぞれブースを出し、無料で試飲が可能という嬉しいサービス付きだった。ビアガーデンでワインを試飲されたら商売上がったりではないかと思ったが、敷地内にある窯焼きのピザ屋同様にビアガーデンも盛況の様子。
試飲したワインもそこで買って飲むことが出来るようになっていて、なかなかの良い値段がしていた。なるほど、誰も損しないようにうまく出来ているわけだ。


数があり過ぎて飽和状態かのように思えるストリートフードイベントはどこでやっても大盛況というおもしろい現象が起きているのもこの街の特徴である。とにかくパーティー好きのベルリンでは、音が鳴ってさえいれば良いといったクオリティーの低いイベントもあるが、『Birgit&Bier』のように広々とした敷地と設備を持っている店舗が他のドリンクメーカーやフードメーカー、アーティスト、オーガナイザーと協力して街を盛り上げる仕組みがあちこちで行われており、そういったことに前向きどころか”ノリノリ”なベルリナーの思考が素晴らしいと思った。

3月末からサマータイムが始まり、日が伸びてきた4月から徐々にテラスが開き、クラブはガーデンと呼ばれる野外エリアが解禁される。夏に近づけば近づくほど人が増え、イベントが増え、街が活気に満ち溢れてゆく。1日でも夏が長く続くことを願いながら今日もおいしいドイツビールを飲む。




Birgit&Bier Schleusenufer 3 10997 Berlin

http://birgit.berlin/



宮沢香奈 セレクトショップのプレス、ブランドのディレクションなどの経験を経て、04年よりインディペンデントなPR事業をスタートさせる。 国内外のブランドプレスとクラブイベントや大型フェス、レーベルなどの音楽PR二本を軸にフリーランスとして奮闘中。 また、フリーライターとして、ファッションや音楽、アートなどカルチャーをメインとした執筆活動を行っている。 カルチャーwebマガジンQeticにて連載コラムを執筆するほか、取材や撮影時のインタビュアー、コーディネーターも担う。 近年では、ベルリンのローカル情報やアムステルダム最大級のダンスミュージックフェスADE2013の現地取材を行うなど、海外へと活動の場を広げている。12年に初めて行ったベルリンに運命的なものを感じ、14 年6月より移住。

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