【小笠原拓郎の聞かせて&言わせて】「ベッドフォード」山岸慎平さん 色気とクオリティーの共存へ、デザインから逃げずに

2023/08/23 08:00 更新有料会員限定


 「ベッドフォード」のコレクションを初めて見た時、縦長のシルエットととがった靴のスタイルの中に秘めた色気を感じることができた。6月に発表した24年春夏メンズコレクションは、ついにパリの正式スケジュールでのショーとなった。その後、8月には直営店をオープン、着実にステップアップしている。デザイナーの山岸慎平に現在の立ち位置とビジネスの課題を聞いた。

(小笠原拓郎編集委員、コレクション以外の写真は加茂ヒロユキ写す)

 小笠原 ついに直営路面店をオープンしました。

 山岸 ショップはいつかは欲しいと漠然とは思っていました。昨年末から、パリでコレクションをやっていくぞというスタンスになりました。ただ、ショーの後に自分の世界観を受け止めてもらう場所がないという思いはありました。セレクトショップへの卸はありましたが、セレクトショップはセレクトショップの世界でしかない。そんなこともあり、2月に東京でショーをやっている頃から、物件を探していました。

 そう考え始めた頃に、セレクトショップでバイヤーをやっていた伊東康将が、うちに来てくれることになって、今、店長兼セールスをやってもらっています。パソコンもできて文章も書けるので、これからもショップだけでなくビジュアル周りのサポートをしてもらえると思います。

オープンしたばかりの直営店(山岸さん=右と小笠原編集委員)

 小笠原 キラー通り沿いのこのエリアを選んだ理由は。

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