《トップインタビュー2024》ビームス社長 設楽洋氏 熱を伝えファン増やす

2024/01/17 14:00 更新有料会員限定


設楽洋氏

 24年のスローガンは「自ら熱源になれ」。社員一人ひとりが熱意を持って商品やサービスを届けることで、客とのつながりをさらに強くしていこうと呼びかける。セレクトショップのノウハウを生かし、この間強化してきたBtoB(企業間取引)も住宅や自動車のデザインなど様々な分野に広がりつつある。

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生の声で価値届ける

 ――コロナ後の商売は。

 リアル店にお客様が戻っていますが、日本のお客様だけで見るとまだコロナ前水準まで回復していません。ファッションばかりでなく、スポーツやアウトドア、アニメなどライフスタイルの楽しみ方がコロナ禍を経て多様化したことも関係していると思います。

 一方、インバウンド(訪日外国人)のお客様はすごく増えていて、〝日本〟がテーマのビームスジャパンを中心に免税売り上げも伸びています。セール期間を短くするなど正価販売を強化してきたこともあって、粗利益率も改善し、上期(23年3~8月)は売り上げ、利益とも前年同期比10%増で推移しました。

 ――社員のスター化戦略は。

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