アベイル アパレル用3Dソリューションの導入企業拡大

2018/12/12 06:29 更新


 アベイルは、エンジニアを派遣しニーズに合わせた活用方法を構築する「取り組み型」で、アパレル用3Dソリューション「ブラウズウェア」の導入企業を着実に増やしている。5社で取り組みが進んでおり、多くの企業で導入決定または商談が進行中だ。取引先企業への提案にデジタルサンプルを活用するケースが多い。服の企画・設計工程でデジタルサンプルを活用することが「アパレル業界をデジタル化するインパクトになる」とみている。

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 ブラウズウェアは、2Dのパターンを3Dのボディー(アバター)に着せ付ければ、サンプルを作らなくても高精度の確認・修正ができ、サンプル作成の時間とコストを削減できる。

 クラウドサービスのため、日常的に実行されるバージョンアップをユーザー企業はすぐに利用できる。この年末には大きなバージョンアップを予定しており、3D画像はよりリアルになり、より使いやすいツールとなる。数値データから画像を生成するレンダリング技術を向上させ、背景付きレンダリングが可能になる。また靴ライブラリー、ボタン・ファスナーなどの付属品ライブラリーも提供し、アバターの動きもリアルさを高める。ECサイトでの表現力も高まる。

 これまでECサイトでの利用の要望は多いが、進行中の取り組みでは多くの色・柄提案を少ないサンプル作成で可能にする企画提案や展示会での活用が多い。当面、展示会での活用などで、3Dソリューションの実際をより幅広い企業に知ってもらう考えだ。

 「企画・設計工程での活用が実サンプルを減らす」ことが、縫製工場の負担も大幅に軽減でき、サプライチェーン全体の時間・コスト削減につながるとみている。これを準備する導入アパレル企業もある。3Dソリューションを広げるために、取り組み企業が成果を確実に上げることが必要と考え、システムを使いこなせる人材を増やすことを重視している。

アバターに着せ付けたドレスに異なる柄をのせプレゼン


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