オーロラ 松山ケンイチさんと小雪さんが立ち上げた「モミジ」と期間限定店

2023/06/29 10:59 更新


Tシャツのアーティストコレクションや鹿革を使った商品で環境への意識向上へ

 オーロラは6月15~28日、東京・銀座のセイコーハウス銀座で、俳優の松山ケンイチさんと小雪さんが立ち上げた、捨てられていく資源をアップサイクルするプロジェクト「モミジ」と協業した期間限定店を開いた。鹿革を使用した協業帽子や新たなTシャツのアーティストコレクションなどに加え、趣旨に賛同する和光とモミジの協業バッグなどを揃えた。「環境を考え、ブランドの認知向上のきっかけにしていきたい」としている。

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 モミジは22年3月、獣皮など捨てられる資源を利活用するライフスタイルブランドとしてスタートした。松山さんが里山に移住して身近に感じたのが、人が自然環境に影響を与え続けている一方で、「気候変動などにより個体数が増えた野生動物も生態多様性に影響を与える」こと。捕獲された一部は食用になるものの皮は破棄されるため、主に鹿革を使用したアイテムを提案し、オーロラも賛同し協業が始まった。

 今回、新たに環境を考える機会としてプリント機などを店頭に設置し、松山さんをはじめ15人のアーティストが描いた74種類のアートから選んだ図柄を、その場でTシャツにプリントするイベントを行った。Tシャツ(税抜き2万円)は衣料品のリサイクルプラットフォームプロジェクト「ブリング」のリサイクルポリエステル生地を使用。黒、白、ベージュで、サイズはXS~L以上など、豊富なバリエーションから選べる。個性あるTシャツを客自らプリントすることも体験してもらい、「無駄なものは作らないことを浸透していきたい」。また、Tシャツは鹿皮紙のボックスに入れて客に渡す。ボックスは小物入れや照明を入れてインテリアにもなる。

ブラザーの協力のもと店頭で自らTシャツ作りを

 和光は施設としてSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みを後押しするイベントを誘致するなか、モミジと協業し鹿革と牛革のコンビバッグ(16万円)と配色カラーの巾着(8万円)を製作・販売した。「環境に対する意識が高まっているのを感じる」と、イベントは盛況だった。



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