アトレ亀戸が増床 3割増の年商130億円へ 商圏エリア人口増に対応

2024/09/18 06:28 更新


左が増床棟。バスターミナルに面する

 JR総武線・亀戸駅の駅ビル、アトレ亀戸(東京都江東区、運営はアトレ)が9月12日、増床オープンした。商圏人口に対して手狭だった館を拡大、地域での欠落を補い、利便性を高めることで通常で100億円だった年商を130億円に引き上げる。

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 隣接していた商業ビルを取得して8階建ての増床棟に建て替えた。これにより店舗面積は1790平方メートル増の1万1286平方メートル、テナント数は20店増の121店となった。72年にエルナード亀戸としてオープン、06年にアトレとなり地域に定着しているが、近年でも周辺の人口が増え、1キロ圏内だけで7万人が住んでいる。そうしたエリアのポテンシャルに応える。22年に線路を挟んでカメイドクロックが開業、商業が集積された錦糸町に近いことも踏まえ「競争力も意識した」(兼子智則開発企画部課長)。

 既存棟含め20店を加えるとともに29店を改装したテナント揃えについては「街の欠落を補い、利便性を足す」として、女性が一人で入れる飲食店や、銀行、郵便局、クリニックモールを加えるが、一方でアトレ初となる「コカ」を導入、同施設で20年以上営業している「サン・フェルメール」を移設するなどでアパレルの面積はほぼ維持している。食物販と生活雑貨の「アコメヤトウキョウ」などを導入、「少し上質な感度感」も打ち出した。これらよって時間を経る中で中心顧客になっていた50、60代に、地域に多い30、40代を加えることを見込む。

ファッションの機能も維持する

 増床棟を設けることでバスロータリーからの視認性が高まったことを受けて、1階を食関連に絞る形に全面改装、「クイック、テイクアウトでバス利用者を取り込む」ことにしている。また、増床棟と既存棟は1~6階の各階で接続しており、回遊性も重視した。これらで客数も3割伸ばし、3割の増収につなげる。



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