アシックスは、シューズの新たな生産方法として、産業用ロボットによる自動生産システムを開発した。将来的にはAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)を活用したマスカスタマイゼーションも視野に入れており、顧客のニーズに沿った商品の提供だけでなく、輸送にかかる時間の短縮や輸送時のCO2(二酸化炭素)排出抑制にも挑戦する。
【関連記事】アシックスとNTT センサー付きウェアで共同実験
同生産システムは主にシューズのアッパーと靴底の貼り合わせ工程を自動化したもので、接着面のプラズマ加工、搬送、接着剤の塗布をロボットで行う。これにより、プロセスの生産効率を従来の2倍以上に高めることが期待できる。アシックススポーツ工学研究所で研究・設計し、産業用ロボットは安川電機の機器を利用した。シューズ生産拠点の山陰アシックス工業に順次導入し、ライフスタイルシューズやウォーキングシューズの生産に活用する。
