改革進む大手アパレル 高まる士気、意識に変化

2023/02/09 06:30 更新有料会員限定


 大手アパレルメーカーは構造改革の成果がようやく見られ、大きな環境変化への新たな施策や新規事業が奏功、業績が回復傾向となっている。構造改革はブランドの廃止や実店舗の閉店など不採算事業の見直し、人員削減などを実施している。今後の前向きな構造転換には、景気やファッション業界の先行き不安、従業員の会社への不満の払拭(ふっしょく)が欠かせない。企業の方針や方向性を一致させ、社員のモチベーションやコミュニケーションの向上に導き、雰囲気を変えて業績につなげている。

(古川伸広)

「はず」「べき」は無理

 三陽商会の大江伸治社長は「実行可能な方針を打ち出し、決心すれば実行できる。実行できないことは言わない」ことが、経営トップとしての役割であり、かじ取りで大事なことと強調する。この3年間、結果につながる施策を集約し、「成功体験を積み重ねたことが一番大きい」と、社員が確信を持って動いている。

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