アミュプラザ博多、売上高400億円へ 15カ月連続増収

2018/02/01 04:27 更新


駅前広場でのクリスマスマーケットやイルミネーションが集客効果を発揮

 JR博多シティの専門店街、アミュプラザ博多の第3四半期(17年10~12月)は、12月に開業以来最高の単月売上高を達成するなど各月順調で、15カ月連続の増収となった。秋冬衣料品や雑貨、飲食が好調に推移しており、17年4月からの今期累計売上高は前年同期比5.9%増。18年3月期売上高は、初めて400億円(前期比2.8%増)を突破する可能性が高まっている。

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 10月入館者数は前年同月比1%増、売上高7.6%増、11月は入館者数7.2%増、売上高8.5%増、12月は入館者数5%増、売上高2.5%増。10月は気温低下もあって衣料品が8.8%増と好調で、11月は昨年6日間実施したハウスカード10%オフセールを5日間に短縮したが、駅前広場でのクリスマスマーケットやイルミネーション点灯などのイベント動員が好調に推移。博多阪急の大型改装による波及効果もあって衣料品が10.8%増、飲食も10.5%増と大きく伸ばした。

 12月は前年臨時に4日間実施した10%オフセールがなくなり前年割れ予算で臨んだが、11月に続き駅前広場や館内ホールイベント動員が好調だった上、動員力の高いアーティストのコンサートが市内で相次いだため遠方客など入館者が増加、単月では11年3月の施設開業月に次ぐ約520万人となった。特に飲食や土産物などの売り上げ増につながった。

 4~12月累計では、入館者数1.6%増だったが買い上げ率が上昇してレジ客数は6.8%増、売上高5.9%増。商品別では衣料品4.7%増、雑貨10.4%増、飲食8.1%増、身の回り品1.8%減。16年4月のキッテ博多・博多マルイ開業以降、博多駅地区の来街者は増加傾向が続いており、インバウンド(訪日外国人)も増勢が続く。急激な飲食・食物販店舗の増加で競合が激化した飲食部門は16年度に落ち込んだものの、今期は毎月増収で「大競合の影響はほぼ解消した」(仁後裕介取締役営業部長)と見ている。

 4~12月で好調だったファッション関連店舗は、キュアベイブルック、パンナ博多、シップス、ジャーナルスタンダードレリューム、ビショップのほか、導入2年目のブリティッシュメイド、ステュディオス、ルトリオアバハウスなどの認知が進み売り上げを伸ばした。



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