「会津青木木綿」の祝儀袋兼ハンカチ

2016/12/09 06:12 更新


約30年ぶりに復活 三越伊勢丹などで発信


 福島県の会津地域で「次の世代につなぐものづくり」をテーマに商品企画・販売を行うイー(谷津拓郎社長)は、生産が途絶えていた伝統的な織物である会津木綿の一種「会津青木木綿」を約30年ぶりに復活させた。26日には、祝儀袋兼ハンカチ(税込み2160円)として限定発売する。

 会津木綿は同地域で400年前から生産され、人々が親しんできた織物。そのうちの会津青木木綿は、江戸時代から藍の栽培、染めが盛んだった会津坂下町青木・青津地区が発祥。大正時代に藍染め屋が織機を導入し、〝青木縞〟と呼ばれる柄が織られていたが、30年前に生産は途絶えて織機は使われないまま放置されていた。

 同社は廃業した会津木綿の工場から、約100年前の織機を受け継ぎ、パーツを一つひとつ外して錆(さび)を落とし、油をさし直して再稼働することに成功。商品開発を進め、祝儀袋を作った。祝儀袋の役割を果たした後は、ハンカチとして使うことができる。サイズは38×37㌢。紺と水色を揃える。

 祝儀袋は、三越伊勢丹ホールディングスとビームスが47都道府県の物作りの魅力を伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店、ビームスジャパンの各店で発信するプロジェクト「スタンド・フォーティセブン」にも取り上げられた。26日から17年1月10日のプロジェクト期間中に出品する。

祝儀袋として使った後はハンカチとしても使える



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