進め!29歳 – 情熱を胸に飛べ(阿賀岡恵)

2015/09/07 00:00 更新


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今月中旬、台東区のデザイナーズビレッジが主催するビジネスサポートセミナーで講演をする事になりました。

講演の内容は、Ayame’ socks10年間のチャレンジングストーリーという事で、私の10年間ブランド駄話です。私1978年生まれの37歳なので、正確に言うと9年なのですが、勤めていた会社を辞めて外の世界に飛び出してからは概ね10年です。ま、細かい事は気にせずに。

こういう形で自分の経験を話す機会をいただいたのは初めてで、こんな私の取るに足らない経験ですが、もし誰かのお役に立つのであればと喜んでお請けした次第です。もしご興味あれば、ぜひ聴講にいらして下さいね。

で、一体どんな10年だったのかと、ブランド設立時からずーっと続けているオフィシャルサイトのブログを今になって読み返しております。自分でもすっかり忘れている事だらけでビックリなのですが、だんだん思い出してきましたよ。

色々楽しい10年でしたが、一番面白いのはやっぱり独立する前後の27~29歳の頃です。その頃の私といえば、今後の自分の人生を思って迷走していました。三十路になる前って、何かジタバタしませんでした?私はそれがどっぷり来ちゃって(笑)。

当時は自分なりに必死だったのですが、今思い返すと笑えます。というか、やってる事はデタラメなんですけど、前進しようと必死に頑張っていて、今読み返すと、27歳の自分から元気をもらえます。

という事で前置きが長くなりましたが、今回は、来週のセミナー前のイントロとして、その頃の事をちょっとご紹介しますね!

30歳前後って、人生の第1コーナーを切るには中々いい時期だと思います。何をするにもバランスがいいというか、気力・体力・経験・可能性とか。経験ってのは十分あればいいというものでもなく、適度に学び、今だ!と自分が思った時に、全てが見えてしまわぬうちに走り出すのが、私的にはよかったような気がします。

そんな私は、5年間の企業デザイナー+1年間の海外生活という経験を経て、29歳で起業しました。

27歳で5年間務めた会社を退職した理由は、当時の自分が、20歳頃に描いた自分の30歳像に全く間に合っていなかったからです。

じゃあ、どんな30歳になってると思っていたのよ、って事ですが、「デザイナーとして独立してバリバリやってる自分」で、ついでにそのバリバリっていうのは、「英語もベラベラで海外ビジネスもバリバリこなす自分」だったんですね。おいおい、20代でピーヒャラ歌って踊って遊んでばっかりで何の努力もしてこなかったんだから、そんな自分になれているわけないでしょうよ、図々しい(笑)。

それで27歳で、ハッ!私ヤバいじゃん!って急に思い立って、ワーキングホリデーのVISAを取得して、1年間限定でイギリスに行ったのです。安月給のくせして遊んでばっかりの20代だったから、大した貯金も無かったんですけどね、えーい、行っちゃえ!って。

で、当初の計画は、ワーホリで1年海外生活→英語ベラベラ、という企てです。すごい浅知恵ですよね。で、一年後はもちろんそうなっているはずも無く。しかも英国ワーホリVISAって、取得の為に英語のエッセイを英国大使館に提出しなくてはならず、でも当時の私は中1レベルの英文しか書けず、その稚拙な英文は、高校時代の親友に(ほぼ全文)添削してもらったのでした。

ちなみにゴーストライターをやってくれたその彼女は、アメリカの大学を出て外資系のコンサルで働くスーパーウーマンでTOEICスコア満点取得者。私のしょうもない英文を見ながら顔色一つ変えず、その場でスラスラと正しい英文に直してくれました。まったくどうしようもない感じです、27歳の自分。恥を知ってほしいもんですね。


 
2004年頃、勤めていた会社のデザイン室。きたねーなー(笑)。デザインチームは皆仲良くて楽しい毎日でした


そんな感じで、遊んでばっかりの20代の自分に付け焼刃で帳尻を合わせるべく、ずるい事して取ったVISAで、その上デタラメ&無謀な計画で渡英したもんだから、思い描いたようには何一つ上手くいきませんでした(当たり前だ)。

知ってる人もおらず、貧乏だし、英語も上手く話せないので生活するにはしんどく、こんな明るい私でも言葉が通じないだけで職場の飲み会ではポツンとしちゃうしで、寂しくつらい初体験ばかりで、東京に住んでいた頃の調子こいた自分のアイデンティティーが軽く崩壊する感じでした。

なんたる屈辱感&挫折・・・と、当時思っていましたが、よく考えたら自分の無計画さが招いたことで、いくつかの問題は、事前にちゃんと計画的に行動することで回避できていたはずですよねー。ははは。


 
2005年ロンドンワーホリ時代、語学学校の方々とパブにて。
カモフラの派手なジャケットはすっかり東京を代表するブランドに成長したDISCOVEREDのものです


当時ワーホリブログを書いていた事を昨日思い出したので、10年ぶりに全部読み返しました。すっかり忘れていたので、まるで他人のブログを読んでいるかのごとく楽しんで、忘れかけていた都合の悪い事もばっちり思い出しましたよ。

気持ちの変化や日々感じているカルチャーショックなどが詳細に書かれていて、何かもー、27歳の自分、テキトウ過ぎるだろう!と大爆笑してしまいました。たった10人ぐらいの読者(家族と友人)に向けて書いていたので、文調からは世の中をナメてる感じや、なんか失礼な感じとかが読み取れ、ホントに酷い。

若いってすごいですよね。もうIDもパスワードも忘れてしまったので削除する事も出来ず、今もインターネットの大海原にポツンと浮かんでおりますが、どうか誰にも見つかりませんように。。。

そんなこんなのワーホリ時代、努力してないやつにはロクな人生が待っていないという事が分かったところでVISAのタイムアップになり帰国することになるのですが、デタラメさは一年で治るわけも無かったもので、最後まで家族と友人には助けてもらいました。

で、当初描いた諸々の計画は全てうまく運ばなかったのですが、とはいえ逆にそれが新しい自分を発見することになり、偶発的な出会いをたくさん生み、後にそれが今につながっていきます。

たった一年では達成感は全く得られませんでしたが、自分の人生の中でキラキラと輝くかけがえの無い瞬間(とき)になり、あの時思い切って知らない世界に飛び込んでおいて本当によかった。そして2006年の夏に帰国し、2007年の春にはAyame’ Socksを立ち上げました。

最後はちょっと端折りましたが、この頃の自分、特にロンドンから帰国してからブランドを立ち上げるまでの間は、ビックリするぐらいの心の変化がありました。霧がサーッと晴れるようにやりたい事の形が明確に見え、これから10年でそれを現実の物にしようと誓い、今すぐにでも走り出したい衝動に駆られたのでした。

何も、ロンドン帰りでオケラ同然の状態で始める事も無かったのかもしれない。もうちょっと準備期間をおいてからでもよかったのかもしれない。でも、何かをしたいという情熱が溢れ出て、こうしたい、今なんだ!と思ったのならば、それはもうやるしかないのです。

なぜならそういった衝動は、その時アクションしなければ手遅れになる事がしばしばあるからです。不安もあったかもしれない、でも、自分の心が強くなっている時は、自分でも信じられないぐらいのパワーが出ます。貧乏でも寝てなくても、誰に何を言われてもへっちゃらで、それでも自分を信じて一心不乱に頑張れるのです。そんな時が、私は29歳でやってきました。

ザックリですが、こんな経緯で始まったこの10年、来週のセミナーではもう少し詳しく、ここ繊研プラスや雑誌のインタビュー等ではカットされてしまうようなぶっちゃけ話や、皆様からも質問しやすい、楽しい雰囲気でやりたいと思っています。

質疑応答の時間や、事前のアンケート用紙も用意されているみたいですので、起業、独立、ブランド、海外ビジネスにご興味のある方は、ぜひいらして下さいね。寄せられた質問にはできる限りお答えしたいと思います。

海外の取引先にちゃんと支払いをしてもらう方法とか、そんな事は得意分野なのでバンバンお答えします(笑)。聴講者の皆様が、わざわざ足をはこんだ甲斐があったと思ってもらえるように頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!

 

セミナーの詳細はこちら→

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9月18日(金)デザビレビジネスサポートセミナー

「Ayame’ Socks、10年間のチャレンジングストーリー 」

~安月給の企業デザイナーが、ブランドを立ち上げ、世界へ羽ばたくまでの軌跡~

株式会社アヤメウィーブス代表取締役/Ayame’ socksデザイナー阿賀岡 恵(あがおか・あや)

■9月18日(金)午後7時~9時頃

■受講無料 定員50名

■場所 台東デザイナーズビレッジ2階会議室

■アクセス 地下鉄大江戸線、つくばエクスプレス「新御徒町駅」徒歩1分

■申込は以下のフォームから

https://ssl.formman.com/form/pc/NBDWyaztXsMVsaSc/



気鋭の靴下ブランドAyame’の活動記録。現在年2回、東京、パリ、ニューヨーク、ロンドンにてコレクションを発表、Made in Japanの靴下を世界に発信中 あがおか・あや/Ayame’socksデザイナー/桑沢デザイン研究所卒/2007年Ayame’設立

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