究極のパリ土産! 生マスタード(阿賀岡恵)

2017/02/21 15:10 更新


私の今迄の経験上、イイもの作るな~、って思うデザイナーさんは料理上手な人が多く、皆さん食べる事がことさら好きな気がします。執念と言い換えてもいいかもしれない。該当者がすぐに5人ぐらい思い浮かびます。

考えてみればそうですよね、なぜなら食べることは生きること、食べるこだわり無くして、どうやって生きるこだわりを持てるんだ、って話ですよ。生きるスタイルは創作への探究心と繋がっているのです、絶対に。

さて今回のパリ出張、自分用のお土産で断トツのヒットだったのは、何と言っても1747年創業フランスの老舗マスタード「マイユ」のフレッシュ”生搾り”ポンプ出しマスタードです。

これ実は、学生時代からデザイナーとして私淑していた人物からのお使いごとでして、2017秋冬展示会が始まる前にパリ・マドレーヌ広場の本店に行ってまいりました。で、そういった生きる(食べる)姿勢もお手本にしたい私としては、当然自分の分も購入してきたわけです。

日本でも成城石井などの輸入食品を取扱う店で瓶詰のマイユは購入可能ですが、フレッシュな生マスタードはここフランスならでは。マイユ本店のブティックでは、季節の生マスタードがその時期によって5種類ぐらいあって、目の前でビールサーバーのようなポンプから出して量り売りしてくれます。

全て試食可能で、白ワイン、粒入りシャルドネ、シャブリ、トリュフなどなど。お味の方はと言うと、鼻から脳天までを突き抜ける衝撃の美味しさでした。5種類全て2往復も試食しましたよ。どんだけウマいかは依頼主のこの方、今では業界の大先輩として兄事するスロウガン小林さんのこちらのレビューを是非読んでみて下さいね。


 
 マドレーヌ広場のマイユ本店。パブのようなカウンターで、お店の人と会話しながら試食するのが楽しい


で、私はというと、白ワインフレーバーのヤツを自分用に購入しました。これ、ほーんとに美味しい!生マスタード、これを知ってしまったらもう瓶詰の食べられないかも、ってぐらい。で、帰国早々いただきましたよ。

イメージ写真も撮ってみました。ウィンナーは庶民の贅沢、成城石井。付け合わせの鮭のポテサラは、この生マスタード、同じくパリ土産のボルディエ海藻バター、少々のグリークヨーグルトと牛乳でマッシュし、粗挽き黒胡椒にひとつまみの塩でサッと作れる簡単な一品。調味料いいの使うと、大して何もしてなくても料理上手になった気がします。しばらく手抜き料理でもリッチな気分になれそう。

ちなみにこの生マスタード、次回は空になったポットを持参すると、量り売りの分だけレフィルしてくれるのです。お店のお兄さん曰く賞味期限は8ヶ月ぐらいとの事なので、半年ごとのパリ出張、また楽しみがひとつ増えました。


  
このワイングラスとポテサラのガラスの器は、仏・南ノルマンディーの蚤の市で買った戦利品。フランス田舎ドライブ旅行の思い出です。


マイユブティック/ Boutique Maille Paris  6, place de la Madeleine Paris, 75008 Fra


気鋭の靴下ブランドAyame’の活動記録。現在年2回、東京、パリ、ニューヨーク、ロンドンにてコレクションを発表、Made in Japanの靴下を世界に発信中 あがおか・あや/Ayame’socksデザイナー/桑沢デザイン研究所卒/2007年Ayame’設立



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