東京の町工場チーム 「無駄にすごいバッグ」開発

2017/06/21 04:20 更新


 東京下町の職人の熟練した技術を活用し、機能満載のバッグづくりが始まった。テーマは「日本のビジネスマンをもっとスマートに格好良くしたい」。アイテムは日本の技術、文化を盛り込んだ「無駄にすごいバッグ」で、世界市場に打って出たいとしている。

 このプロジェクトを進めるのは東京下町の町工場の異業種連携チーム「イーストトウキョウメイド」。メンバーは足立区の合成樹脂切削加工、オーエムの大村公史さん、バッグなどの企画販売トマリの高城貴幸さんなど。ブランド名は「5fem」(フェム)。

 無駄にすごいバッグの特徴は22もの機能性。対衝撃素材ポリカーボネートの搭載、大小10あるポケット、撥水(はっすい)性のスエードとナイロンの採用、止水ファスナーの使用、付属のパソコンケースを含めても約570グラムという軽量など、さまざまな機能性がある。

 スエードは日本で唯一自給できるピッグスエードで、墨田区のタンナーが開発した撥水タイプ。バッグは町工場の職人が丁寧に仕上げる。よくすれる箇所には金具を取り付け、葛飾区の研磨職人がアフターフォローする体制も敷く。

 デザインはイギリス、日本の2人の女性が担当した。斜めがけにすると格好悪くなるツーウェーバッグのイメージを変えたいとし、金具の位置を変え体にフィットし、メッセンジャーバッグとしても使えるデザインにした。

 活動資金を調達するためクラウドファンディング(CF)を活用。50万円を目標とし、資金は量産用の生地や金具の手配、海外展示会や海外CFへの挑戦に充てる。今年秋から一般向けに販売する。2万8000円。

機能満載の「無駄にすごいバッグ」




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