《素材3分レッスン20年春夏》段ボールニット ハリできれいめカジュアル

2020/05/05 06:27 更新


 スポーツテイストからフェミニンへトレンドが移り変わりつつある今シーズン。きれいめカジュアルのコーディネートにうってつけなのが、ハリのある段ボールニットだ。

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 表地と裏地を糸でつなぎ、編んだ多層構造のジャージーを指す。つなぎ糸が生地の間をジグザグに走る断面が、段ボールに似ている。

 生地の間に空気層ができるので、保温性や断熱性に優れ、着心地が軽い。ふくらみのある感触ながら、緻密(ちみつ)でなめらかな表面感と適度なハリで、シルエットがくっきり出る。横方向に伸縮性があり縦に伸びにくいので、パーカやジャケットに向く。1枚で着て透けにくいのも利点だ。

 従来はスポーツウェアに使われ、その後カジュアルウェアに取り入れられてきた。近年は主に秋冬向けのレディスアイテムで増え、特に19年ごろからママ世代をはじめ大人の日常着でも目新しい素材として人気が高まった。

 今シーズンは、春夏仕様として薄く柔らかな生地が増えている。寒暖差のある春先に着やすい。パーカなどプルオーバーのトップが多く、ゆったりしたパターンでも、ハリ感があるので上品に取り入れられる。春らしい淡い色合いで甘さを出したタイプも。プリーツスカートやデニムパンツなど幅広いテイストのボトムに合わせられる。ブルゾンやコートも出ている。

組織は緻密でなめらか(「ジャーナルスタンダード」フードプルオーバーの生地)
ベイクルーズ「ジャーナルスタンダード」のフードプルオーバー


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