《素材3分レッスン20年春夏》オーガニックコットン 環境に配慮して生産した綿

2020/05/04 06:26 更新


 オーガニックコットン(OC)はエシカル(倫理的)な素材の一つで、有機栽培された綿花のこと。生産時は農薬を3年以上使用していない土地で生産し、有機肥料を使い、収穫時は落葉剤を使わないなど、様々な決まりがある。

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 しばしば肌に優しいなどのイメージが持たれがちだが、綿自体の性質は同じ。見た目だけではOCか通常の綿かを判断することはできない。大きな違いは生産背景にある。通常の綿は害虫に弱いため大量の殺虫剤や農薬を使う。OCは、綿の生産に携わる人々の健康や、綿花を育てる大地など、環境に配慮している。OCが通常の綿より高いのは、防虫や除草作業などに手間と時間がかかるためだ。

 見た目で判断がつかないからこそ、第三者認証を使ってラベルでOCを示すこともある。代表がGOTS(国際オーガニックテキスタイル基準)だ。オーガニック繊維の含有率、染料加工助剤、排水などの環境管理、労働条件でも規定があり、原料から最終製品になるまでの各工程においても環境への配慮をしていることの証明になる。

 サステイナビリティー(持続可能性)への関心の高まりから、OCを使った製品が増えている。企業を挙げて様々な綿製品にできる限りOCを使うところや、OCとリサイクル素材を組み合わせた生地を開発して商品にしている企業もある。

ヤギのオーガニックコットン・シルクのテリークロス(マルコ・ベルトリ写す)
オーガニックコットンのツイルを使ったビームス「ピルグリム・サーフ+サプライ」のウィメンズのシャツジャケット


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