《素材3分レッスン20年春夏》ナイロンタフタ 光沢のある薄い平織り

2020/05/03 06:27 更新


 三寒四温の春先は、アウター選びに四苦八苦するもの。そんななかストリート、エレガンス問わず街でしばしば見かけるのが、薄手ながら表面の陰影が強く出るナイロンタフタのコートやパーカだ。

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 タフタは、緻密(ちみつ)で薄い平織物を指す。本来は先染めの絹織物だが、現代は化学繊維の長繊維が主流だ。代表的なものに、ダウンアウターの表地に使われる、極細繊維の高密度タフタがある。

 ナイロンは丈夫で撥水(はっすい)など機能加工しやすいので、スポーツ・アウトドアウェアやメンズのカジュアルウェアに多く見られる。トラディショナルなレディスアイテムでは、光沢とハリがありシルエットがきれいに出ることから、Aラインのスカートやドレスに使われる。

 数年前からのスポーツテイストの流行で、レディスのアウターに、マウンテンパーカなどのナイロンタフタのアイテムが目立つようになった。

 20年春夏は、トレンドの透け感を出すため、特に薄い生地が増えている。スポーツテイストは残っているものの、テーラードコートやフィッシュテールのコートを柔らかな色でフェミニンに仕上げる傾向が出てきた。光沢を抑え、しわ加工などで表面変化をつけた生地が多いのも、今シーズンならでは。

ハリがありドレスや一枚物のアウターに向く(第一織物「オルディクス」)
ユナイテッドアローズの「グリーンレーベルリラクシング」のアウターは光の加減で透けているように見えるナイロンタフタを使った


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