フランスのアパレル市場規模 コロナ禍前を下回る

2026/03/04 06:26 更新NEW!


 【パリ=松井孝予通信員】フランスモード研究所が発表した25年の仏アパレル消費調査によると、市場規模は約350億ユーロと19年比で7%超下回り、コロナ禍前に届かなかった。前年比では1.6%減。経済観測部門は市場の「貧困化」に言及した。

 消費の変化が常態化した。ウルトラファストファッションが数量ベースで6%、二次流通が19%と、両者で市場の4分の1を占める。価格下落圧力が強まる一方、数量増では補えず、市場は縮小傾向。価格は購買動機の首位(78%)で、「シーイン」などの平均単価は9ユーロ、フリマアプリ「ヴィンテッド」は13ユーロにとどまる。

 EC拡大も構造変化を加速する。仏EC市場は約2000億ユーロ規模に達し、非食品分野の約30%を占める。25年は実店舗売上高が前年比2.7%減、オンラインは1.2%増だった。

 購買行動の変化は小売りを直撃する。16年以降6000~7000店が閉鎖し、19年以降アパレル企業の約2割が市場から撤退した。婦人服は8.9%減と2年連続マイナスだった。



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