中国「独身の日」商戦 主要3社で5000億元超えか

2019/11/13 06:27 更新


街中は「独身の日」商戦の看板だらけになった

 【上海支局】「独身の日」商戦が終わった。経済が減速する中での商戦は、価格競争が更に激しくなった。予約販売、ゲームによる紅包(割引券)や現金の配布など各社は消費者の需要喚起に力を入れた。商戦の1カ月ほど前から街中は大手通販各社の宣伝であふれかえった。

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 結果は最大手のアリババが2684億元、前年比25.7%増で10年連続で売り上げ記録を更新した。アリババを追う京東は2044億元、28.6%増で、こちらも過去最高となった。3位の蘇寧易購は12日の正午現在で金額を公表していないが、3社合計は5000億元を超えたものとみられる。

 今年は月曜日とあってか、出足は昨年以上に早く、アリババは1時間3分で1000億元を突破した。これは昨年より43分早く、17年より約8時間早かった。数量では16時間33分、昨年より6時間45分早く10億個を超えた。京東は自社物流の取扱量が270%増、蘇寧易購も1日の受注量が前年比76%増だったとしている。

 大手の数字が注目される中で、静かに存在感を増しているのが、共同購入型の拼多多だ。現地報道によればアップルのiPhone最新機種は、同サイトが最安値で40万台を販売した。そのほか貧困地区で生産される農産品を1、2級都市消費者に販売するなど格差是正にも力を入れており、注目度が上がっている。



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