17~18秋冬パリ・メンズコレIII

2017/01/25 06:30 更新


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 【パリ=小笠原拓郎】17~18年秋冬パリ・メンズコレクションはスポーティーなアウトドアの要素を取り入れたユーティリティースタイルが主流となった。

 不景気の影響からか、機能的で使い勝手の良いカジュアルアイテムに力を入れている。

 

■ランバン スポーティーなラインへシフト

 ランバンはいつもよりぐっとスポーティーでカジュアルな雰囲気が強まった。スキンズや長髪のクールで無機質な雰囲気のモデルが着るのは、大きな襟をアシンメトリーに飾ったコートやボリュームたっぷりのメルトンコート。襟がずれ、半身で脱げかけたようなコートの重ね着、パンツの裾をソックスの中に片足だけタックインするなど、アシンメトリーでアブストラクトなコーディネートで見せる。

 それはルカ・オッセンドライバーが言う「不完全なものの方が美しい」というコンセプトに通じるスタイルでもある。「ナッシング」のロゴがポイントのスポーティーなストールにボリュームたっぷりのワークベスト、チェックのダッフルコートもテープ状のトリミングがされてスポーティーな雰囲気に仕上げられる。もちろんランバンらしいエレガントなスーツスタイルもある。それはビルトアップショルダーのように、肩がピンと立ったディテールからシャープなシルエットを作る。今回も豊富なバリエーションでランバンスタイルを見せた。

Lanvin Fall Winter 2017 Paris Menswear Fashion Week  Copyright Catwalking.com 'One Time Only' Publication Editorial Use Only

Lanvin Fall Winter 2017 Paris Menswear Fashion Week  Copyright Catwalking.com 'One Time Only' Publication Editorial Use Only

Lanvin Fall Winter 2017 Paris Menswear Fashion Week  Copyright Catwalking.com 'One Time Only' Publication Editorial Use Only

 

■トム・ブラウン

 トム・ブラウンのショー会場には、グレーのフェルトのような布が積まれている。そこに登場するのは、グレーのヘリンボーンで固めたスタイル。ヘリンボーンのコンビネゾンにはたくさんのくるみボタンが飾りとなり、それで留めて着る設定だ。続いて登場するのはヘリンボーンの布を型紙に合わせて裁断したパーツをくっつけた平面のトップ。型紙パーツが2Dのようにぶら下がる。最後はその型紙パーツを丸めて立体を作り、縫う代わりにボタンで留めてフォルムを作るというシリーズ。ヘリンボーンの縫わないジャケットやコートができ上がった。

Paul Smith Fall Winter 2017 Paris Menswear Fashion Week  Copyright Catwalking.com 'One Time Only' Publication Editorial Use Only


 メンズコレクションの時期に合わせて、レディスとメンズを一緒に見せるブランドも相次いだ。

 

■ポール・スミス

 ポール・スミスはメンズとレディスの共通の背景にテーラーリングがあったことから、テーラードを軸にしたコレクション。ブラックウォッチチェックやプリンス・オブ・ウェールズといった伝統的な英国の柄のコートやスーツを見せた。スーツスタイルはほとんどがノータイで、プリントシャツを合わせた軽やかなイメージ。スタッズ飾りや鳥の刺繍のデニムシャツ、フェザーの刺繍を飾ったジャケットやコートなど、シンプルなフォルムに愛らしいモチーフを取り入れる。

Paul Smith Fall Winter 2017 Paris Menswear Fashion Week  Copyright Catwalking.com 'One Time Only' Publication Editorial Use Only

 

Paul Smith Fall Winter 2017 Paris Menswear Fashion Week  Copyright Catwalking.com 'One Time Only' Publication Editorial Use Only

 

■ケンゾー

 ケンゾーはメンズとレディスを一緒に見せるとともに、バックステージを表舞台に出して演出を簡素化し、経費削減分を環境保護団体へ寄付するという。その内容といえば、環境問題を意識してかアウトドアを背景にしたアイテムをケンゾーらしい色使いで見せた。ブルーやイエローのセットアップは中わたの入ったパッデッドの量感。チェックやアーガイルを拡大した大柄のブルゾンやセットアップも多い。レディスもメンズと同じ大柄のバイアスチェックなどにテープのディテールを取り入れて、フルイドラインを作る。ドローストリングスのディテールのブルゾンやスカートなど、ユーティリティーアイテムをフェミニンに変化させた。

Kenzo Fall Winter 2017 Paris Menswear Fashion Week  Copyright Catwalking.com 'One Time Only' Publication Editorial Use Only

Kenzo Fall Winter 2017 Paris Menswear Fashion Week  Copyright Catwalking.com 'One Time Only' Publication Editorial Use Only

■クリスチャン・ダダ

 深い前合わせのジャケットはウエストをひもで縛って着る。ダウンのネックパーツはそのまま立体的に首から垂れ下がり、スケルトンのMA-1は中わたが透けて見える。ギターアンプの形と柄をデフォルメしたバッグ、リブのヘムが長くなったダウンのブルゾンなど、独特のユーモアを持ち込む。

Christian Dada Fall Winter 2017 Paris Menswear Fashion Week  Copyright Catwalking.com 'One Time Only' Publication Editorial Use Only


■アミ・アレッサンドロ・マテュッシ

 クリーンな色とスタンダードアイテムを合わせた。ハウンドトゥースのコートにはピンクのセーターをコーディネート。アーガイルセーターにダウンベスト、A-2タイプのシアリングのボマージャケット、カーキトレンチコートといったベーシックアイテムがずらり。Aのレタリングディテールも目立った。

Ami Alexandre Mattiussi Fall Winter 2017 Paris Menswear Fashion Week  Copyright Catwalking.com 'One Time Only' Publication Editorial Use Only


■ホワイトマウンテニアリング

 得意のアウトドアスタイルをレイヤードやドローコードで変化させる。ブルゾンのスリーブやバックシームの引きひもを絞って、フォルムを変える。黒や赤の重厚な色にチャンキーカーディガンとチャンキーニットのレッグウォーマーがアクセント。木の枝のプリントのセットアップも。

White Mountaineering Fall Winter 2017 Paris Menswear Fashion Week  Copyright Catwalking.com 'One Time Only' Publication Editorial Use Only


■リンシュウ

 ジャカードのコートやジャケットにスリムなパンツとブーツというのが基本のスタイル。ラメジャカードや型押しレザージャケットなどでゴージャスな雰囲気を取り入れ、きもの合わせのコートなどのジャポニズムのニュアンスを加える。花柄ジャカードのスーツやマルチジップのパンツも登場した。

Rynshu Fall Winter 2017 Paris Menswear Fashion Week  Copyright Catwalking.com 'One Time Only' Publication Editorial Use Only


(写真=catwalking.com)


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