若月美奈

繊研新聞ロンドン通信員。あっと気がつけば、ロンドン在住が人生の半分を超してしまった。もっとも、まだ知らなかった昔ながらの英国、突如登場した新しい英国との出会いに、驚きや共感、失望を繰り返す日々は20ウン年前の来英時と変らない。そんな新米気分の発見をランダムに紹介します。

ロンドンの「60年代展」に思う(若月美奈)

2016/09/27

ロンドンのヴィクトリ&アルバート博物館(V&A)で開催中の展覧会「You Say You Want a Revolution? Records and Rebels 1966-1970」に行ってきた。厳密には公開3...

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メイ首相の白シャツでロンコレ開幕(若月美奈)

2016/09/16

ロンドン・コレクション開幕に先駆け、前夜に首相官邸(あのダウニング街10番地)でオープニングレセプションが開かれた。首相官邸でのレセプションは恒例で、これまでホストはサマンサ・キャメロン首相夫人。今回は女性首相とあ...



ロンドン、電話ボックスの第2の人生(若月美奈)

2016/09/09

ダブルデッカー(赤い2階建てバス)やブラックキャブ(ロンドンタクシー)と並ぶロンドンの街を彩るアイコンといえば赤い格子作りの公衆電話ボックス。絵葉書やお土産グッズの定番で、そういばオフィスの引き出しの中にも鉛筆削り...



ボディウエアの今、そして昔(若月美奈)

2016/05/02

この春、ロンドンではボディウエアの話題が相次いでいる。 ボディウエアという言葉は日本でも一般化しているのだろうか。そもそも、ボディウエアの定義とは? ネットでサーチしてみると、「肌着類または下着の機能性にアウターウ...



バービーが教えてくれること(若月美奈)

2016/02/15

先月末のことだが、新しいバービー人形発売のプレスリリースが届いた。そこには、様々な肌の色や髪型をした、様々な体型の人形が勢ぞろいした写真があった。    1月28日にアメリカのマテル社がバービーのファッショニスタス...



フセイン・チャラヤンな春(若月美奈)

2015/12/14

デザイナーコレクションの取材は、毎回同じようなブランドのショーを、同じような場所で、同じような人たちと共に見ている。参加デザイナーは少しずつ入れ替わり10年も経つとずいぶん顔ぶれが違ったりするのだが、25年以上も取...



リバティ展に見る装いの変遷(若月美奈)

2015/10/15

リバティといえば何を思い浮かべますか?   一般的には、リバティプリントとして知られる小花柄をはじめとするオリジナルのファブリックだろうか。ロンドンを訪れたことがある人なら、チューダー様式の建物が印象的な百貨店かも...



英国でもっとも醜い建物は?(若月美奈)

2015/09/17

過去1年間に英国内に完成した醜い建物大賞に、「ウォーキー・トーキー」の愛称をもつオフィスビル「20フェンチャーチストリート」が選ばれた。 テムズ河対岸から望むシティの真ん中にドーンと構える巨大なトランシーバーこと「...



未来の素材をつくる学科(若月美奈)

2015/07/08

セントラル・セントマーチン美術大学の卒展に行って来た。1ヶ月に渡る卒業作品の発表の締めくくりは、やっぱりファッションではロンドン1のこの大学。先日ショーで見た作品を実際に触り、作者の話を聞き、ポートフォリオを見る。...



宮殿で刺しゅうを学び、学位を取る(若月美奈)

2015/06/04

これ、なんだかわかります? そう、キッチンで使うザル。   英国内40校、さらには海外からの参加15校の大学の卒業作品やショーを一同に見せるグラデュエート・ファッション・ウィークの展示会場で、ふと目にとまったのがこ...