ザラは東京・六本木に自社ECの注文と商品受け取りに特化した期間限定店を開いている。800平方メートルの売り場に400点の商品を並べ、来店客がスマートフォン上のアプリケーションで好みの商品のタグのバーコードを読み込むと、自分のサイズが試着室に用意される。試した上で購入した商品は、当日か翌日に受け取る仕組みだ。
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同様の実験店は、すでにロンドン、ミラノにも開設しているが、扱うのはウィメンズとメンズの商品のみ。日本では、六本木ヒルズ店での販売動向を踏まえ、ウィメンズ200型、メンズ100型に加え、キッズも100型並べることにした。
ECが対象で、複数サイズを店頭に並べる必要がない分、客はデザインや色だけで商品を選べ、ザラは少ないスペースで商品の全容を見せることができる。日本独自の工夫として、試着室も16個設置した。
スマホには待ち時間が表示されるので、客は自分の順番が回ってくるまで店外で過ごせる。通常の店舗では週末の混み合う時間帯に試着待ちの長い行列ができることがあるが、これを解消するため、待ち時間表示サービスを行うことにした。
商品を購入すると、午後1時までなら当日の午後6時以降、午後1時以降なら翌日の午後には同店で商品を受け取れる。8月に六本木ヒルズ店が移転、増床オープンするまでの期間限定だが、同店で得た来店客の反応を既存店でのサービス向上に役立てる考えだ。