バロックジャパンリミテッドは19年春、新レディスブランド「y/m」(イム)をスタートした。高感度な30代後半~40代女性中心に、シンプルだがディテールや素材にこだわった服を提案する。初の期間限定店を伊勢丹新宿本店本館2階の「TOKYOクローゼット」に12日まで出し、商品を見せた。
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イムを立ち上げたのは、長らく企画を担当してきた寿浦(じゅうら)まどかさん、行者(ぎょうじゃ)陽子さんの2人。イムはギリシャ語で「あなたへ」の意味。〝十人十色のワードローブ〟をコンセプトに、「その人の美しさを引き出してそれぞれの着こなしを楽しんでもらえる服」を作る。
同社は高価格帯のブランドを強化しているが、イムはモード感がありつつきれいめカジュアルにも着られ、女性らしさもポイントだ。19年春夏はシンプルながら色々な着方ができる服を充実する。ワンショルダーにもできる抜き襟シャツや、生地を結ぶ位置で表情が変わるカットソートップなど。伊勢丹ではデザイン物を好む女性客が目立ち、手応えを感じた。
生地や縫製は国内が中心。着心地の良さやパターン、体形カバーにも配慮する。トップ8000~3万円、ボトム1万8000~3万円。
三越銀座店でも20日~4月2日に期間限定店を開く。伊勢丹では今後、常設で販売する。まずは有力百貨店の編集ゾーンでの販売や、19年秋冬物からは高感度セレクトショップへの卸販売を進める。ECも検討する。