YKKグループのYKKベトナムは、米パタゴニア、伊薬品メーカーERCAと3社で協働し、ERCAが開発した植物生食用油などの廃棄物を再利用した染色助剤(薬剤)「REVECOL」を、ファスナーの染色工程で使用できるようにしたと発表した。
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YKKベトナムのハノイ近郊にあるハナム工場では同染色助剤への移行が完了し、ホーチミン付近のニョンチャック工場でも今秋までに切り替える。これにより、同社でのカーボンフットプリントは72%、染色助剤の年間使用料は20~30%を削減できる見込みだ。
ファスナーテープ・チェーンの染色工程では、効率的・効果的に染色するために染色助剤を使っている。YKKは「製品製造における入り口から出口までの化学物質使用を管理し、化学物質の使用削減をさらに進めていく」としている。
6月8日から14日まで伊・ミラノで開催される展示会「ITMA2023」で、3社の共同イベントを開いてアピールする。