ワールドグループ ヒロフ、ヒロコハヤシ、T&L社長 佐々木佳子さん 明確なコンセプトで市場変化に対応

2024/04/19 12:30 更新有料会員限定


佐々木佳子さん

 ワールドグループは、バッグなどのレザーグッズブランド「ヒロコハヤシ」に、19年から「ヒロフ」、22年からT&Lの「トフ&ロードストーン」が加わった。3社はいずれも堅調に売り上げを確保している。いずれも独自のクリエイションと物作りのこだわりを持つ日本ブランドとして、根強く顧客をつかんでいる。3社が1ブランドずつ担当し、3社の運営を佐々木佳子社長が担う。

個性が異なる3ブランド

 ――バッグ、財布の市場や需要の近況は。

 洋服と同様にカジュアル化が進んでいます。靴では例えば、丸の内で働く人たちでもスニーカーが広がっていますが、バッグもカジュアルでデイリーに使える物のニーズが高まっています。買い方も変化し、欲しい物を欲しい時に買う傾向が強まっています。インターネットでも購入しますが、下見をしてから買い物をします。特に若年層がそうですが、買い物で失敗する人が少なくなっている。確実な物を買っているという感じですね。

 もう一つ言えるのは、買い物がイベント化しているということです。情報を重要視し、情報によって買い物に行き、お店で行列を作ることもよく見かけるようになりました。

 一方で、20代が特にそうだと思いますが、〝情報〟で動きながらも、ちゃんと自分の価値で買っているということも感じています。そこは昔に戻ってきたのではないかと思います。さらに、価格の安い物に向く流れがありましたが、今では高くても気に入れば買うというように、自分で価値判断をする人が増えているようだと思います。

 ――バッグ関連の3ブランドが揃った。

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