《トップインタビュー2024》ワールド社長 鈴木信輝氏 事業ポートフォリオ最適化へ

2024/01/09 13:00 更新有料会員限定


鈴木信輝氏

 23年4~9月連結業績は売上収益、全ての利益で期初計画値を上回った。23年度から開始した中期経営計画「プランW」の進捗(しんちょく)に手応えを得ている。各事業セグメントの持続的成長を見据えて改革を進めていく。

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マルチチャネル出店

 ――ブランド事業は三つの基本戦略を進めている。

 ポートフォリオの拡大は、百貨店外商客などカバーしきれていなかった高価格帯をM&A(企業の合併・買収)で取得したストラスブルゴや自らブランドを立ち上げて対応していきます。また、手薄だった20~30代向けも「ギャレスト」「コードA」などを育てているところで、持続的な新陳代謝を進めています。マルチチャネル出店については、例外はあるものの、これまでは顧客軸よりもチャネル軸でブランドを開発してきたのが経緯。一方で、消費者はEC、リアルでもチャネルをまたいで購入していますから、もっと早くに取り組むべきだった。消費者とのタッチポイントが広がります。もっとも、百貨店、駅ビル、SCでは展開面積が違いますから、それに応じた戦い方が出来ることが前提です。先行して取り組んできた「タケオキクチ」のほか、いわばNSC(近隣型SC)のみだった「シューラルー」は駅ビルやRSC(広域型SC)に、「デッサン」も百貨店中心でしたが、今はRSCにも出店しています。

 ――アパレル事業の中間持ち株会社設置構想は。

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