ワークマン 秋冬物からPBの機能性を「格付け」表示

2024/07/31 17:30 更新


 ワークマンはPBで今秋冬物から、防寒や伸縮性などの機能の水準を3~5段階に分け、製品タグの裏面に表示する。消費者の「耐水圧など数字の表示だけでは、具体的な効果が分かりにくい」との声を受け、機能の格付け表示開始を決めた。第1弾は耐雨度、防寒度、ストレッチ度、美脚度の水準の段階別表示から開始する。

 消費者が機能水準をひと目で理解できるようになると、機能ウェアの需要が高まると見込む。同社の格付け基準が固まった段階で、基準や測定手法を他社にも公開し、詳細な機能表示の業界標準化を目指す。

 同社は現在、商品タグで約260種類のピクトグラムを使って製品の機能性を表示。最多で14種類のピクトグラムが付いた製品もあり、機能の水準が不明などと指摘されていた。

 今秋冬物で段階別表示を始める機能は、小雨、本降り、豪雨などに耐えられる「耐雨度」、摂氏5度まで、マイナス5度まで、マイナス15度までなどに耐えられる「防寒度」、ストレッチ度、美脚度の四つ。ストレッチ度は、座る時に楽、屈伸が楽、激しいダンスも可能など、美脚度は体形に依存せずに「体形を補い、きれいなバランスで見られる」ことを水準に格付けする。来春夏物からは、冷感度、紫外線カット度、収納度などの段階別表示も開始する。

 8月下旬に開く展示会で機能の格付けを公開し、今秋からPOP(店頭広告)で表示する。2年以内に機能の格付け表示のある製品タグを作り、3年後をめどに業界標準化を目指す。



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