「スマセル」のウィファブリックがアップサイクル事業をスタート

2022/07/22 10:59 更新


インパクトの強い柄をプリントしたTシャツ

 アパレル在庫売買のマッチングサイト「スマセル」を運営するウィファブリック(大阪市)は、ミュージシャンの大沢伸一さん、テキスタイルデザイナーのMinamiさんとアップサイクルプロジェクトを始めた。同社が進める衣料品廃棄をなくす取り組みの一環で、第2、第3弾も予定する。

 プロジェクト名は「ニアイコールハートコアリメディ」。大沢さんは地球環境への意識が高く、スマセルの事業を紹介すると、すぐに協働することになった。Minamiさんは大沢さんのファンという縁もあり、デザインのプロとして参画した。スマセルのデッドストックを使い、独創的なプリントや刺繍を加える。リンゴを手でつぶした瞬間の柄をプリントした5アイテムで、Tシャツ(税込み5478円)、ロングTシャツ(6578円)、パーカ(9878円と1万978円)、ボタンダウンシャツ(9878円)がある。

 福屋剛社長は「アップサイクルは値段が高い物が多いが、流通させることが目的なので税抜き価格を1万円以内に抑えた」と話す。流通することで削減されるCO2(二酸化炭素)の量も明示している。

 着用したモデルを撮影し、モデル画像をCGでガラス張りのビジュアルにしてインパクトを出した。公式サイトと東京の「ブランデッドショールーム&ストア」で販売している。公式サイトでは、アイテムごとに大沢さんが作ったオリジナル音源が聞ける。

 7月15日には、大阪でローンチパーティーを開いたこともあり、売れ行きは順調という。クリエイターは通常では考え付かないことを提案するとして、今後もアップサイクルプロジェクトを継続する。

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