「地元・宮崎からファッションやカルチャーを発信し、地域に貢献しながら発展を目指す」。そう話すのは、宮崎市でメンズセレクトショップとオリジナルブランドを運営するワゴンの錦田雅哉代表。宮崎市青島地区のANAホリデイ・インリゾート宮崎内に5月、自社縫製工場を開設した。これまでも環境や雇用を意識し、宮崎や可能な限り近い場所での製造・販売に力を入れてきたが、縫製工場を取り巻く環境変化に思うように生産できなくなり「ブランドの継続と成長には自分たちで作ることが一番シンプル」として決断した。雇用も含め地元を重視した物作りを続け「カルチャー発信や独自性を発揮し、地元に根付いた産業に育つように貢献していく」。
(古川伸広)
物作りへの危機感
創業は93年で、14年にショートパンツ軸のオリジナル「ショートパンツエブリディ」を立ち上げた。「南国・宮崎からショートパンツライフを提案する」として、海でも街でも着こなせる商品を作り続けている。オリジナルは9年目を迎え、卸先の広がりやネット販売で、生産量も増えてきたが、「縫製工場の減少傾向の一方で、稼働する縫製工場は多忙になっている」と危機感があった。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!