VMD専門の回路 逆風下の挑戦。店も人も成長できる

2023/05/12 08:00 更新有料会員限定


 VMDの専門家として活動していた平田理央さんは、21年5月に回路(東京)を法人化した。コロナ禍の終わりが見えないなか、消費者のECシフトは加速、店舗が満足に開けられないなど事業環境は逆風の真っただ中だった。しかし、「店頭で共感を得る価値を作ること」が今、最も問われているものとの確信に突き動かされ、挑戦する道を選んだ。

少ない人材に危機感

 07年にディーゼルジャパンに入社してVMD本部に所属、8年後に独立し、個人事業主として8年間、小売企業やメーカーのVMDを担ってきた。感じていたのは「日本のファッション企業のVMD意識の薄さ」だ。欧米のラグジュアリー企業やSPA(製造小売業)は「VMDを徹底し、ブランド戦略や店舗運営を組み立てて必ず専門の部署を設けている」のに対し、日本の企業は「専任者が必ずしも必要とは捉えていない」ことも多かったという。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定会社は変わりましたか。あなたは?



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事