《視点》定着率

2026/07/28 06:23 更新NEW!


 大手就職サイトの調査によると27年春卒業予定の大学生・大学院生の内々定率は、6月1日時点で77%、6月末で81%と8割を超えた。売り手市場が続き、学生は順調に内々定を獲得している一方、7月も就職活動を継続中の学生が3分の1以上、文系は4割以上という調査結果もある。内々定をもらった後も承諾を保留し、違う業界や職種、同じ業界の第1希望の企業を目指し、就活を続ける学生も増えているという。

 半面で計画未達で秋になっても採用活動を継続する企業が増加。採用の厳しさに加え、新卒採用者の3人に1人が3年以内に離職する状況も続いている。厚生労働省の雇用動向調査の最新データで、24年上半期の新卒採用者の3年以内離職率は、卸売・小売業が約40%で16業種中の5位と高い。

 26年卒就職予定者へのある調査では6割近くが入社先で長く働きたいと答えており、計画的に早期離職する人は少ない。内々定者のフォロー活動に力を入れる企業が多いが、入社後のフォローも重要。20代の社員と先輩が話し合い、やりたいことと今の仕事の内容や働き方、会社の方向性のギャップを減らし、今いる人材を大切にし定着率を高める工夫が必要では。

(陽)



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