ファッション業界でも、使用済みの衣料品の回収などサステイナブルな取り組みを行う企業が増えている。多いのは廃棄を減らすリデュースや、資源として再生利用するリサイクルなど3Rの実践。服のお直しやリフォーム、靴やバッグの修理など、5Rの一つ〝リペア〟の専門店も、街中でよく見るようになった。
一方、あまり見ないのが眼鏡の修理専門店。時計や車と同様、眼鏡は買った店に相談する人が多いからか、需要は多そうなのに靴に比べて眼鏡の修理専門店は少ないようだ。
眼鏡販売店では視力検査に加え、鼻の高さや顔の幅に合わせ、フィッティングや調整も行っている。しかし新規客で混み合い、難しい修理は外部で行う店が多いようだ。
老舗の眼鏡店、金鳳堂は今春から東京・京橋の本店内に修理工房を設け、修理サービスを始めた。レーザー溶接機も備え、担当者が常駐し、他店購入品の修理にも対応。長く使い続ける価値を提案し、頼れる店として顧客の拡大を目指す。消費者にとってうれしい修理・調整サービス強化の流れが広がるのか、業界の動きに注目したい。
(陽)