大阪・関西万博の閉幕まであと1週間ほどとなった。以前訪れた6月ごろと比べて、来場者がかなり増えている。9月下旬、万博の取材に向かうために乗った大阪メトロ中央線は、身動きがとりづらいほどの満員電車だった。東ゲートの最寄り駅の夢洲に近づくと、「次はいよいよ夢洲です」という高揚感あふれるアナウンスとともに、万博のテーマソングが流れるようになっていた。
会場内では、公式キャラクター「ミャクミャク」から着想を得たであろう赤と青の服でコーディネートしている人や、手作りのミャクミャクモチーフの髪飾りや帽子を身に着けている人などファッションもにぎやかだった。
振り返ってみると、繊維・ファッション関連のイベントや展示も数多く開かれたように思う。万博のコンセプト「未来社会の実験場」として、業界にとっても良い機会になったのではないだろうか。
記者も、万博がなければ出会えなかった人たちを取材することができた。閉幕後も業界を活気づけるような継続的な取り組みが国内外で広がっていくことを願っている。
(祥)